皆さん、おはようございます。 （中略）新年度1学期の始まりに当たり、皆さんに私から一つだけ「お伝え」したいことがあります。それは、「1日という限られた時間をどう使うかが、皆さんの未来を決める」ということです。

　現代は、皆さんがニュース等で見聞きしているように、まさに「激動の時代」です。日本国内だけでなく、国際関係においても、不確実な要素が複雑に絡み合い、ますます将来の予想が立たなくなっています。その中で、何が正解なのか、どうすればよいかが分からない時代となっています。

　これから皆さんは、卒業までの1年間あるいは２年間をかけて、自分が進学する大学や専門学校、あるいは就職先などを選び、どうやって生きていくかを選択していきます。先ほど言った、「何が正解なのかが分からない時代」にあって、自分の選択を「正解にする力」、自分の選択に「意味を持たせる力」が必要になります。

　その力は、日々の生活の中で、「自分の頭で考える」習慣を身に付けることで生まれてきます。

　日本も「格差社会」であると言われて随分経ちますが、すべての人に平等に与えられているものがあります。それは、「２４時間経ったら1日が終わる」ということです。

　この２４時間、１日をどう使い、与えられた時間の中でどう「自分の頭」で今やるべきことを考えるか、その時間に意味を持たせることができるか。そのような意識や一つ一つの行動が、皆さんが進むことのできる選択肢を増やし、自分の未来を豊かなものにすることにつながります。

　「The Future is Now.未来とは今である。」という言葉があります。

　今と未来はつながっています。ぜひ、本校での一日一日を大切に、「今というかけがえのない時間」を一生懸命に生きてください。そして、あなたの人生をあなた自身で決めてください。

　そして選び取ったあなたの人生に意味を与え、人生を「正解」とする力を、本校で身に付けてください。私たち教職員は一丸となって、引き続き、皆さんをサポートしていきます。

　校長として、皆さんの成長をとても楽しみにしています。