皆さん、おはようございます。校長の近藤です。

　冬休み前の全校集会に当たり、一言、御挨拶をします。

　早いもので、令和７年（2025年）があと１週間ほどで終わろうとしています。今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。もうすぐ卒業を迎える３年生は高校生活もあとわずか。大学や専門学校などに進学する人も就職する人も、悔いのない高校生活を送ってください。１、２年生は来年の進級に向けて、苦手科目の復習などしっかりと準備をしてほしいと思います。

　さて、今日は皆さんに1点、「ビジョン」（Vision）についてお話をしたいと思います。

　皆さんの中には、「高校では、何もかもうまくいかない」とか、「校長先生は今が未来とつながっているとか言ってたけど、今、何をすればよいか分からない」という人がいると思います。そういう皆さんには、この冬休み、「自分が人生をかけて成し遂げたいことは何だろう」ということについて、自分と向き合って少しゆっくりと考えてみてほしいと思います。私はそれを「ビジョン」と呼んでいます。

　50年近く前の話ですが、私は実家を離れ、東京の大学に進んだとき、自分自身のしんどかった高校時代を振り返り、「高校の時にこんな先生と巡り会いたかったな」と思える教師になることを自分自身の「ビジョン」に決めました。その後、大学院を修了後、岡山県に戻り教員になりました。働く場所は高校現場から離れ、岡山県庁や文部省（当時）、大学などどんどん変わりましたが、「ビジョン」を決めて随分時間が経った今も、自分なりに一生懸命仕事を続けています。

　私は、人間の能力や学歴は、仕事をする上では「差はほとんどない」と思っています。重要なのは「意欲」と、自分で決めたことを「最後までやり抜く力」、そして「他者の立場に立って、思いやる心」だと思っています。

　皆さんの中には、眠っている「宝物」があります。それに自分自身で気づき、生涯をかけて成し遂げたいこと＝ビジョンを見つける冬にしてほしいと思います。そのビジョンを実現するために、「今」というかげがえのない時間を、一生懸命に生きる理大附生であってほしいと思っています。

　最後に。4月から、皆さんにお話ししていることを「校長ブログ」の形で本校のHPにアップしています。よかったら読み返してみてください。

　では、新年1月8日の全校集会でまたお会いしましょう。それまで、どうぞお元気で。