理大附属と緑の野菜

「フィボナッチ数列」と「ロマネスコ」

「フィボナッチ数列」を知っていますか?
はじめは1、そして自分自身に1つ前の数字を足して次の数字をつくる(はじめは0を足す)という決まりで、1、1、2、3、5、8、13、21、…とつづきます。実はこのフィボナッチ数列は自然界の様々な場面に登場し、私たちを驚かせてくれます。

この「ロマネスコ」という野菜はカリフラワーの一種ですが、とても不思議な形をしています。拡大してみると、花蕾(からい)と呼ばれるつぼみがらせん状に並んでいるのが分かると思いますが、このらせんの構造にフィボナッチ数列が関係しています。他にも一般的な花の花弁の数やヒマワリの種の配置、さらにはオウムガイの殻の形状などもフィボナッチ数列に関係しています。

このように自然界には単純な決まりに従った「美しい形?」が存在し、私たちを魅了してくれます。本校ではこのフィボナッチ数列のもつ魅力や不思議のように私たちをワクワクさせてくれるような課題を見つけ、その課題を深く「サイエンス」していくことが重要であると考えています。

新エンブレムについて

岡山理科大学附属高等学校は、平成30年度に向け、新たな一歩を踏み出すにあたり、その象徴としてエンブレムと制服をリニューアルしました。そのデザインの過程で、フィボナッチ数列に象徴されるような自然界の不思議はもちろん世の中のあらゆる問題について論理的に考え解決して行こうとする姿勢をもった人材を育成したいと考え、新しいエンブレムと制服の中に「フィボナッチ数列」を取り入れることにしました。

新エンブレムには、スクールカラーである「えんじ色」のストライプが入っていますが、このストライプの間隔に「フィボナッチ数列」が隠されています。さらにエンブレムの中央には地球儀が描かれていますが、これは今後一層加速するグローバル化にも対応し、世界で活躍できる人材を育成したいという思いの象徴です。